2010年1月8日(金)18:20

ファンロンパウEU常任議長は経済成長への対応強化を求める

ブリュッセル(ドイツ通信社dpa)

ヘルマン・ファンロンパウ欧州理事会常任議長はEU各国の首脳に対して、EUの一層の経済成長に向けて共同で対処するよう呼び掛けた。

欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長、6月末まで輪番制のEU議長を務めるスペインのホセ・ルイス・サパテーロ首相、ならびにファンロンパウ常任議長は、マドリードでの会談を終えたのち、緊密に協力し、相互の阻止を回避すると保証した。

「私たちは欧州の生活様式を維持するために、現在も将来も一層の経済成長を必要としている。これは生き残りの問題であり、私たちは必ず解決するつもりだ」とファンロンパウ常任議長は述べた。

ファンロンパウ常任議長は、EUの最初の経済成長計画、いわゆる2000年のリスボン戦略以来、経済危機や世界的な権力関係の変化など多くの出来事があった、と語った。議長は「EUは防御においては二三年前より強くなっている」と述べる一方、だが「この低い成長率では私たちの社会モデルを財政的に維持できない」と付け加えた。

ファンロンパウ常任議長は、2020年までの新たな経済成長計画の立案を求めたサパテーロ首相とバローゾ委員長の要求を支持した。私は2月11日の臨時EU首脳会議にこれに関する提案を行う、と述べた。しかし目標を義務化し、それを満たさない加盟国には制裁を加えるというサパテーロ首相の要求については、控え目なコメントに留めた。「サパテーロ氏がきわめて意欲的なのは当然である。この問題では私たち全員がきわめて意欲的になる必要がある。しかし私は2月初めに私自身の提案を行うつもりだ。」

サパテーロ首相は、EUは「欧州市民により良い生活を確保するため」、共同で経済成長率の向上に取り組まねばならないと述べた。バローゾ委員長と同様にファンロンパウ常任議長も、経済成長計画を主要議題にするのは大事なことであると語った。「各国首脳は最初から2020年成長計画と一体化するのが望ましい。そうなればその後の実行に好都合である。」バローゾ委員長は「これはEUの利益の保証のための戦略にならねばならない。EU各国首脳がこれを自分自身の戦略と考えることが重要だ」と語った。

三人は、リスボン条約で創設されたファンロンパウ氏の常任議長ポストと6ヶ月任期の輪番制議長の間に争いはないと保証した。世界がEUと連絡を取ろうとしたとき、誰が電話を取るかなどという問題ではない、とファンロンパウ常任議長は述べた。「世界は複雑化している」。緊急の場合は私が最初に臨時EU首脳会議を招集するつもりだ。しかしそれは孤独な決定などではない。サパテーロ首相はすべての重要な政治声明についてあらかじめ私、ファンロンパウと協議するのだ。「そして私が提案を行う際は、議長国スペインと取り決めた上で行う」、とファンロンパウ常任議長は語った。サパテーロ首相も「役割分担は明確である」と認めた。

原題:Rompuy fordert mehr Einsatz fuer Wachstum




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